ゼニススイス時計

イヴ、ムーブメント開発責任者


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Yves, responsable du Développement Mouvements

イヴ、ムーブメント開発責任者

供の頃から時計の機械装置に夢中だったイヴは、ゼニスのムーブメント開発部長です。彼は計時精度、力のバランス、動力の分配のことを常に考えています。彼の創作の仕事はまず頭の中で、時計の性能を向上しうる画期的で実用的な機能について理論的に熟考することから始まります。これを出発点に、次に彼はそのアイデアを実現しうるメカニズムを考えます。


アカデミー クリストファー・コロンブス モデルに搭載されている、ゼニスが特許を持つ画期的なシステム、ジャイロスコープ モジュール「グラビティ コントロール」の開発に至ったのは、まさにこのような設計プロセスです。まずは原理、つまりマリンクロノメーターの場合と同様に、テンプを重力に対して常に同じ位置に保つという原理がありました。そして数々の研究を重ねた結果、水平位置が最高の計時精度を保証するものであることが明らかになりました。

子供の頃から時計の機械装置に夢中だった

トゥールビヨンの場合は、たとえそれが傾斜トゥールビヨンや多軸トゥールビヨンであっても、水平位置に維持される時間が短いため、常に水平位置に保たれる脱進機をムーブメントに搭載することが解決策であるということは、イヴの目には明らかでした。
配置のための限られたサイズ、動力の管理、そしてもちろんムーブメントの高速振動といった、様々な要素と制約を検討した結果、差動歯車が一つしかないシステムという結論に至ったのです。

Fusée-chaîne, Academy Christophe Colomb Hurricane

フュゼ・チェーン式脱進機、アカデミー クリストファー・コロンブス ハリケーン


Module « Gravity Control », Academy Christophe Colomb

ゼニスのアトリエ、ムーブメントの巻上げ


Calibre 4057 B

モジュール「グラビティ コントロール」、アカデミー クリストファー・コロンブス


理論が固まれば、次は実行に移さなければなりません。そこで技術・デザイン・研究開発部門、素材・プロトタイプ制作・外装部門が、作業に加わりました。部門間の共同作業が絶えず行われ、頻繁なやり取りがなされました。設計し、制作し、試験を行った挙句、その案を排除して別の方法を試みるという作業が、何度も何度も繰り返されました。そして5年間の密度の濃い開発期間を経て、ようやくジャイロスコープ モジュール「グラビティ コントロール」の文句なしの品質を示す準備ができたのです。こうして2011年には、アカデミー クリストファー・コロンブス イクエイション オブ タイムに搭載されました。まさに新機軸となるこの時計は、同年、権威あるジュネーブ・ウォッチ・グランプリの「ベスト コンプリケーションウォッチ」部門で第1位に輝きました。


常に先を目指して、革新を行う もちろん、経験豊かな時計職人の目を持たない人にとっては、全てのイノベーションがこれほど華々しいものに見えるわけではありません。複雑さはその時計を身につける人には目に見えないものである場合が多く、時には素人にはごくシンプルに思えるメカニズムの中に隠されていることもあります。文字盤上に開けられた窓の下に調速機構 ―時計の「生きた心臓」― を収めるためにムーブメントの構造全体を考え直すことは、また別のチャレンジに当たります。性能や信頼性を向上させるために新素材を取り入れること、巻上げを容易にするための手段を見つけること、フュゼ・チェーン式脱進機のような複雑なメカニズムの開発を可能にするプログラムを考案すること。これらがムーブメント開発責任者の日々の業務なのです。

絶えず限界をさらに先へと押し進め、
不可能などないということを確信できる

問題は細部に隠れていることが多いため、この仕事では才能以上に経験がものを言います。そして距離をおいてみることも重要です。なぜならば、キャリバーの変遷を眺めることは、そのキャリバーを絶えず向上させ、新しい機能を加えて豊かにし、新たな技術や新たなニーズを組み込むことを可能にするからです。


イヴにとって、マニュファクチュール・ゼニスの一つ屋根の下に結集された、80種類もの時計製造の専門技術の間の完璧な連携に期待できることは、設計したメカニズムが現実のものになるための要になっています。絶えず限界をさらに先へと押し進め、不可能などないということを確信できる、このようなノウハウの集大成のおかげで、彼は自身の大胆さと創造性を思いのままに発揮することができるのです。そして彼は、ゼニスが行ってきた150年近くにわたる時計製造のイノベーションの守り役かつ伝達役として、それを未来へと大切に受け継いでいます。

  • Academy Christophe Colomb

    アカデミー クリストファー・コロンブス

    モジュール
    「グラビティ コントロール」

    5年におよぶ集中的な開発の結果誕生した
    この複雑時計は、21世紀の時計製造における
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    開発

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